気分障害と気分転換

軽度の鬱状態の場合

では、軽度の鬱状態の場合はどうでしょうか。
そもそも鬱状態は「悪循環の状態」と考えられます。

①鬱状態が悪化すると→悲観的思考が強くなり認知の狭小化(自分の置かれた悲観的状況を事実より更に悲観的に認識してしまう)が起こり→更に気分が低下するのです。

②鬱状態が悪化すると→倦怠感、不眠、食欲低下等の身体症状が出現すると→この身体症状がストレスとなって更に鬱状態が悪化するのです。

軽度の鬱状態の場合は上記の悪循環が少ない状況ですが、家に閉じこもって悲観的な事や不安な事を考える時間が多いと悪循環の①を活性化して鬱状態が悪化する可能性があるのです。
しかいながら、軽度の鬱状態は悪循環が少ないゆえに様々な気分転換も効果的です。
つまり、悲観的な又、不安な思考を一秒でも少なくすること、つまりは気分転換が重要で効果的です。
このことから考えても、旅行のように非現実の世界(現実の苦しい状況から逃れられる世界)に身を投じることは十分に効果的と言えます。



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