気分障害と気分転換

疲れやすい旅行は逆効果

では、どのような旅行が効果的で好ましいのでしょうか。
疲れやすい旅程は逆効果です。
ゆとりを持って動くことは非常に重要です。

●歩き回って観光することは気分転換になるのですが、疲労しやすいのです。倦怠感が強くなると次第に悪循環の②を活性化してしまい鬱状態が悪化することが多いと言えます。
つまり、電車や、バス、車に乗る時間(満員電車や満員バスは疲れやすいため控えて下さい)を多くとったり、ホテルでのんびり過ごす時間を多くとることが重要です。

●温泉につかってリラックスすることは一見、理にかなっているように見えますが、これも実は疲れる原因となります。元々、鬱状態の方は悲観的な事や不安な事を考えている時間が長いため緊張感が高く、体温が上昇しやすい状態なのです。熱いお風呂に長時間入ることは、体温がじょうしょうし、その体温を下げるためのエネルギーを多量に消費するため、疲れやすくなりやはり悪循環の②を活性化しますので控えた方が良いでしょう。
もし、温泉に入られる場合は、ぬるま湯に短時間入られるか、熱いお湯なら足だけ短時間つけるだけにしましょう。温泉に入る楽しみより、見物したりお食事を楽しみの主な目的にして下さい。

※「悪循環の②」鬱状態が悪化すると→倦怠感、不眠、食欲低下等の身体症状が出現すると→この身体症状がストレスとなって更に鬱状態が悪化するのです。



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